
食事と栄養の観点から 地域に貢献する新事業をつくる
PROFILE
管理栄養士
木村 綾恵
2016年新卒入社
家政学部卒。大学時代に管理栄養士の資格を取得し、その専門性を幅広く生かせる場として中北薬品を志望。管理栄養部に配属となり、入社以来、静岡県の浜松支店に駐在。地域の健康に貢献する取り組みを推進していくとともに、現在は管理栄養部のリーダーも務め、後輩たちの育成にも力を注いでいる。

管理栄養士の資格を持つ木村さんが、
医薬品卸の中北薬品に入社された
経緯を教えてください。
私は幼い頃から食べ物への関心が強く、「食」を通して人の役に立ちたいと大学で管理栄養士の資格を取得しました。就職にあたっては病院の管理栄養士を志望していたのですが、一般企業にも視野を広げて検討していたところ、出会ったのが中北薬品でした。管理栄養部という新しい部署が発足したばかりで、医療機関へのサポートだけでなく、地域貢献の活動にも力を入れていくとのこと。管理栄養士としての知識を生かしつつ、そうした活動を通して幅広い世代の方々と関われることにたいへん魅力を感じました。また、人びとの健康を支援する新しい取り組みにもチャレンジしていると伺い、ここなら有意義なキャリアが積めそうだと入社を決意したのです。
管理栄養部での仕事に魅力を感じたとのことですが、
具体的にどのような業務に取り組んでいるのですか。
大きく二つの業務を担っており、一つは医療従事者への情報提供です。管理栄養士が在籍していない医療機関からの食事や栄養に関するご質問にお応えしたり、時には医療従事者のみなさんを対象に勉強会を企画開催し、その講師を務めることも。最近では、より充実した勉強会にするために、製薬企業とコラボする機会も増えています。そしてもう一つは、栄養セミナーなどを通した地域への貢献活動です。中北薬品では現在、いろいろな自治体と包括連携協定を締結し、地域が抱える健康課題の解決をともに目指しています。そのための新たな事業を企画し、自治体の方々に提案して実現していくことにも、私たち管理栄養士が関わっています。
管理栄養士として地域の健康に貢献していくなかで、
印象に残っている取り組みを教えてください。
以前、静岡県東部にある富士市が地域の健康課題解決につながる事業を公募しており、そこに参画したいと関係者を巻き込んでプロジェクトを立ち上げたことがあります。複数社で事業を行うことが条件であったため、知名度のあるJリーグの清水エスパルスに協力を仰ぎ、高齢者のフレイル(健康と要介護の中間状態)を予防する事業を企画。エスパルスのトレーナーの方が運動を、そして中北薬品の管理栄養士が食事についてアドバイスする健康教室を富士市側に提案したところ、採択されて実現する運びとなりました。参加された高齢者の方々からも好評で、食事・運動に関する意識の向上にもつながり、自分が発信したことが形になって地域に貢献できたことを実感できた取り組みでした。
TOPICSh>
ある一日のスケジュール
Daily Schedule
AM 8:30 | 出社、メール・社内メッセージの確認 |
---|---|
AM 9:00 | 製薬・食品メーカーと打ち合わせ後、外出 |
AM 10:00 | 行政機関と協業で食事セミナーを実施 |
PM 12:00 | 医療機関を訪問して勉強会を開催 |
---|---|
PM 13:00 | 帰社後、昼食 |
PM 15:00 | 行政機関や高齢者施設などを訪問 |
PM 16:30 | 帰社後、次回のセミナーの資料を作成 |
PM 17:30 | 退社 |
日中は外出することが多く、地域の医療機関や高齢者施設、行政機関などを巡り、食事や栄養に関するセミナーや勉強会の講師を務めています。

さまざまな業務を通して
大きくキャリアを広げている木村さんが、
これからチャレンジしたいことは何ですか。
中北薬品の管理栄養士は、さまざまなことにチャレンジできる環境にあります。私もこれから行政や企業と積極的に連携し、地域のみなさんの健康を守るための事業をもっと立ち上げていきたいと思っています。たとえば、いま健康経営(従業員の健康を増進することで企業の生産性向上を図ること)を掲げている企業が増えており、そこにも中北薬品として携わることができないか企画しているところです。さまざまな関係者の意見を調整しながら事業を進めていくのは大変ですが、社外の異業種の方々と協業できるのは面白いですし、ぜひそこから新しい事業を生み出して、地域における中北薬品の存在価値を高めていきたいと思っています。